漢方と漢方薬および中医学・中医漢方薬学

個人の特殊性を重視する中医学と漢方医学・共通性を重視する西洋医学、三者を合体した漢方こそ「中医漢方薬学」が目指す最終目標



 本場中国の漢方「中医学」も、日本の漢方医学においても「その人固有の体質および疾患の個性」を重視した医学である。
 つまり「特殊性」を最も重視する医学・薬学であるということ。
 一般社会では特に「個性を大事にする」と言うが、漢方の世界こそ真の意味でその人その人の体質的な固有性を最も重視している。

 一方、西洋医学においては、人間としての、人類としてホモ・サピエンスとしての「共通性」をもっとも重視しており、極論すれば、個性などは二の次、ということ。 すなわち、医学の世界であるから「西洋医学的な病名に共通する特徴」を特に重視している。


 上述の中医学や漢方医学において、「個人の特殊性を把握」して、その人その人の漢方処方を考えるというシステムは、西洋医学に欠ける大きな特長となっている。

 西洋医学の特長は、諸検査の方法や、病名学的な分類方法、および治療法・薬物療法において、西洋医学特有の人類に共通した部分の解明から、数多くの素晴らしい成果が得られている。

 個人個人の特殊性を重視する中医学(中国の伝統医学=中国漢方)や日本の漢方医学と、特定の疾患における共通性を重視する西洋医学。

 これら三者のよいところを合体したものが中医漢方薬学派の考える「中西医結合」である。

 合体させるからと言って、なにも漢方薬と一緒に合成医薬品を併用すると言う意味ではない。あくまで、西洋医学的な発想を漢方医学にも取り入れ応用する、という考え方である。

 参考文献:村田漢方中西医結合論